ニンニクやワサビを加えても、食欲をそそる味に

自由自在にアレンジがきく「すったて」ですが、レシピは基本的にどこでも同じ。使用する味噌の塩梅、出汁か冷水か、つかう野菜や薬味などで味が変わっていきます。なかには薬味としてニンニクやワサビのすりおろしを加える作り方もありました。

 

ニンニク入りは、体力が落ちる真夏にはスタミナアップ効果バッチリでしょう。ワサビ入りは、ツンと鼻にくるあの独特の辛みが食欲減退を解消してくれそう。

 

野菜でユニークだったのは、コーンですね。コーンというとラーメンって思ってしまいますが、「すったて」に加えるとつゆの甘みを引きたてる名脇役になってくれるそうですよ。

 

より本格的な「すったて」を味わうなら、うどん打ちからチャレンジしてみてください。うどんの打ち方は簡単です。小麦粉と塩少々に冷水を少しずつ注いでこね、耳たぶくらいの固さにこねて丸くまとめます。その生地をビニール袋などに入れて、とにかく踏んづける!(原始的ですが、いちばん簡単な方法です)。しばらく寝かせた生地をめん棒で伸ばし、ざくざくと切ります。昔の農家ではこれくらいおおざっぱにうどんを作っていました。だから、この方法で作るうどんは素朴でコシ強。「すったて」にもぴったりでしょう。