「すったて」は、埼玉のグルメ大会で優勝したほどの“実力者”

なんと埼玉県知事の上田氏も舌鼓を打ったというのが、川島町のB級グルメ「すったて」なんです。

 

6年前から開催されている“埼玉B級グルメ王決定戦”で優勝したほどの実力者で、そのお味はお墨付きのもの。ご当地グルメは全国各地で盛んにPRされていますが、埼玉県も負けじと全国的なグルメ観光地を目ざしているんだそう。

 

第4回めの大会では所沢焼きだんご、桶川いなかうどん、太麺焼きそば(川越)など市町村から24もの自慢料理が出品され、勝ち抜いたのが川島町の「すったて」だったんです。

 

埼玉県比企郡川島町で、“かわじま夏の風物詩”と呼ばれるのがこの「すったて」です。川島町は名前から連想されるように四方を川に囲まれた、豊かな水田地帯。江戸時代にさかのぼれば、川越藩の台所として米を提供しお蔵米の生産地として発展。

 

その裏作で小麦栽培が盛んとなり、川島町のうどん文化、「すったて」の誕生につながっていったといわれます。

 

当時の農業は現代よりもはるかに重労働、とくに夏場は炎天下での作業です。そこで農民たちがとる夏場の食事として、栄養がありしかも簡単にできる、ひんやりとした「すったて」という川島町ならではの郷土料理が生まれていったのです。